フリーランス・業務委託の未払いトラブル対処法|フリーランス新法対応版
「仕事を納品したのに報酬が支払われない」「発注書もなく口頭契約で始めた案件が踏み倒された」「理由も言わず突然契約を打ち切られた」
フリーランス・業務委託で働く人が増える中、こうした報酬未払いトラブルも急増しています。本記事では、2024年に施行されたフリーランス新法も踏まえた最新の対処法を解説します。
フリーランス新法(特定受託事業者取引適正化法)とは
2024年11月に施行された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(通称:フリーランス新法)は、フリーランスを保護するための法律です。
主な規定内容
- 書面・電子メール等での契約条件明示の義務(報酬額・支払期日等)
- 報酬の支払期日:業務委託終了日から60日以内
- 不当な取引停止・減額の禁止
- ハラスメント対策の義務
- 違反した場合、公正取引委員会が勧告・命令できる
報酬未払いの対処手順
Step 1:契約内容の確認と証拠収集
- 契約書・発注書・見積書のコピーを確保
- メール・チャットでのやりとり(金額・納期の合意が確認できるもの)
- 納品物・納品確認のやりとり
- 請求書の控え・送付記録
Step 2:催告(支払い請求)
まずメールや内容証明郵便で正式に支払いを求めます。
#### 内容証明郵便のポイント
- 請求金額・内訳を明記
- 支払期限(通常7〜14日程度)を設ける
- 「期限内に支払いなければ法的手続きを取る」と明記
Step 3:フリーランス新法に基づく申告
公正取引委員会や都道府県労働局に申告することで、行政指導・勧告を求めることができます。
法的手続きによる回収
少額訴訟
60万円以下の金銭請求に利用できる簡易な裁判手続きです。
- 費用:数千円〜1万円程度
- 1回の期日で判決が出る
- 弁護士なしでも申立て可能
支払督促
裁判所から相手に「支払え」という督促状を送る手続きです。
- 費用:請求額の0.5%程度
- 相手が2週間以内に異議を唱えなければ強制執行可能
民事訴訟
60万円超の請求や、相手が争う場合は通常の民事訴訟になります。
下請代金支払遅延等防止法(下請法)の活用
フリーランスが「資本金1,000万円超の会社から業務委託を受けている」場合、下請法が適用されます。
下請法で禁止されていること
- 支払期日を定めないこと(または60日超の支払期日設定)
- 受領後の不当な減額・やり直し要求
- 買いたたき(相場より著しく低い発注単価)
- 一方的な発注取り消し
公正取引委員会や中小企業庁に申告することで、行政指導を求めることができます。
フリーランスが日頃からできるトラブル防止策
契約書・発注書を必ず取り交わす
フリーランス新法では書面明示が義務ですが、以下を明記した契約書を作成することが理想です。
- 業務内容・成果物の定義
- 報酬額と支払期日
- 著作権・知的財産権の帰属
- 解約・修正・追加作業の条件
請求書は記録に残る方法で送付する
- メール添付での送付(送信記録が残る)
- クラウド請求書サービスの利用(既読確認できるものも)
着手前に一部着手金の受領を交渉する
長期案件や高額案件では、着手時に30〜50%の着手金を受け取ることを提案しましょう。
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まとめ
フリーランス・業務委託の未払いトラブルには:
今すぐ証拠(メール・契約書)を保全する
内容証明郵便で正式に請求する
フリーランス新法・下請法を活用した行政申告も検討
解決が難しければ弁護士に相談
特に60万円以下であれば少額訴訟で比較的簡単に解決できます。まずは無料診断で状況を確認してみましょう。
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この記事の著者
仕事トラブルNavi 編集部
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