パワハラ・セクハラの証拠収集方法と会社への対処法・損害賠償請求手順
職場でのパワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(セクハラ)は、被害者の心身に深刻な影響を与えます。しかし、「証拠がなければ認めてもらえないのでは?」「会社に言っても揉み消されるかも」と泣き寝入りしている方も多いのが現状です。
本記事では、パワハラ・セクハラの証拠収集方法と、会社・加害者への具体的な対処法を詳しく解説します。
パワハラ・セクハラの定義
パワーハラスメント(パワハラ)
2020年に施行されたパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)では、以下の3要素を満たすものをパワハラと定義しています。
優越的な関係を背景にした言動
業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
労働者の就業環境が害されること
主な類型:暴行・傷害、脅迫・侮辱、隔離・無視、過大な要求、過小な要求、プライバシー侵害
セクシャルハラスメント(セクハラ)
職場における性的な言動で、以下の2種類があります。
- 対価型:性的な言動を受け入れなければ不利益を与える
- 環境型:性的な言動により職場環境が不快・害になる
証拠収集の具体的な方法
①録音・録画
ハラスメントの場面を録音・録画するのが最も有効な証拠です。
- スマートフォンでの録音(ポケットに入れておく)
- ICレコーダー(小型で目立ちにくい)
- 相手との1対1の会話の録音は一般的に合法
法的には、会話の一方当事者(被害者本人)による録音は秘密録音であっても証拠として認められるケースが多いです。
②書面・デジタルデータの保存
- メール・Slackのやりとり(スクリーンショット+転送でバックアップ)
- ハラスメント発言のあったチャット
- 暴言・侮辱の内容が入ったメモ(日時・場所・発言内容・目撃者を詳細に)
③医療記録
心身へのダメージを証明するために:
- 精神科・心療内科の診断書
- うつ病・PTSD等の診断
- 休職中の治療記録
④目撃者の証言
同僚・先輩・後輩など、ハラスメントを目撃した人の証言書・陳述書を集めます。
会社への対応方法
①社内相談窓口・ハラスメント相談窓口に申告
多くの会社にはハラスメント相談窓口が設置されています(2022年4月から中小企業にも義務化)。
ただし、会社によっては機能していない・揉み消されるリスクもあるため、証拠を持った状態で相談することが重要です。
②労働局(都道府県労働局)への申告・あっせん
- 無料で利用できる「個別労働紛争解決制度」を活用
- 労働局が会社に対して指導・あっせんを行う
- あっせんは双方合意が必要(強制力なし)
③弁護士への相談・損害賠償請求
会社内での解決が難しい場合、弁護士を通じて:
- 加害者本人への慰謝料請求
- 会社(使用者)への安全配慮義務違反・職場環境整備義務違反による損害賠償請求
損害賠償の相場
パワハラ・セクハラの慰謝料は被害の深刻さによって異なります。
パワハラの慰謝料相場
| 被害の程度 | 相場 |
|---|---|
| 比較的軽微(暴言・無視等) | 30万〜100万円 |
| 中程度(うつ病・休職に至った) | 100万〜300万円 |
| 重大(自殺未遂・長期入院等) | 300万円以上 |
セクハラの慰謝料相場
| 被害の程度 | 相場 |
|---|---|
| 言葉によるセクハラ | 30万〜80万円 |
| 身体的接触を含むセクハラ | 50万〜200万円 |
| 性的暴行 | 200万〜1,000万円以上(刑事事件) |
刑事告訴も選択肢に
悪質なパワハラ・セクハラは刑事事件にもなりえます。
- 傷害罪(身体的暴行による怪我)
- 脅迫罪・強要罪(脅しや強制)
- 不同意わいせつ罪・強制わいせつ罪(性的暴行)
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まとめ
パワハラ・セクハラ被害への対処は:
今すぐ録音・メール等の証拠を保全する
日時・内容・目撃者を詳細にメモする
専門家(弁護士)に無料相談する
一人で抱え込まず、まずは専門家に相談することをお勧めします。
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この記事の著者
仕事トラブルNavi 編集部
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